Aqua=Red≒金魚

2009年3月23日 (月)

神事と仏事と金魚。

さて
金魚が宗教にも関係していると言ったら
あなたは驚くでしょうか?

今回は
そんなお話です。

今日でお彼岸も終わりますね。

お彼岸とは
先祖の供養をする仏教行事。
春分・秋分の日をはさんで
前後3日を彼岸と言います。
(ちなみに
 春分・秋分の日は
 「彼岸の中日(ちゅうにち)」と言います)。

仏教行事ですが
インドなど他国にはありません。
最初に行われたのは
806年(平城天皇)の頃だといわれていますので
行事としては
ずいぶん古いものです。

梵語(ぼんご)で言う「波羅密多(はらみつた)」を
漢訳した「到彼岸(とうひがん)」から
「彼岸」という言葉が生まれました。

生きているこの世から見れば
死んだ人たちは
あの世にいます。

こちらの岸とあちらの岸。
あちら岸は「彼の岸(かのきし)」ともいいます。

なので「彼岸」。

春分・秋分の日には
太陽が真東から真西へと動きます。
西と言えば極楽浄土。

「極楽への道が
 まっすぐに伸びている」ということで
この時期を彼岸としたようです。

余談になりますが
彼岸のころは
1年の中でも自然界のバランスがとれている時期なので
いろいろなことを考えるのにも良いそうですよ。

さて
あなたは「放生会(ほうじょうえ・ほうじょうや)」
という言葉を
耳にしたことはありますか?

「命あるものをむやみに殺さず
 大事にする」という意の神事です。

仏教にも同じ思想があり
呼び方も同じ行事があります。
インドでは「アヒンサー(ahimsa)」と言い
その言葉が中国に伝わったとき
「生き物を逃がすことで徳を積む」という意の
「放生」になりました。

この神事や仏事の終りには
生き物を放してやる
文字通り「放生」が行われます。
その「放生」の対象になる
生き物の一つが‘金魚’なのです。
鯉や鳥も
その対象とされ
池や川・空に放たれます。

放生会の時期は特に決まっていません。

悪女と言われる西太后は
仏教を大変信仰しており
自分の誕生日には(11月29日)
たくさんの鳥や金魚を放生したそうです。
日本にも‘放生’という名のつく池が
神社やお寺にありますので
見かけたときには
この話を
ちょっと思い出していただければ幸い。

時間をかけて
綴ってまいりました『Aqua=Red≒金魚』
春の彼岸と同時に一区切りです。

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2009年1月14日 (水)

「あかいろ」の話。

前回の話から
少々間が開いておりますが
引き続き。

今回は「あかいろ」についての話です。

こちらは
「夜が明ける」の‘明ける’が由来のようです。

古代から
太陽は神として信仰されてきました。

「夜が明ける」とは
太陽が昇ることを意味します。

そこで
太陽の色を「あか」と呼ぶようになりました。
神様の色は神聖な色。
神社仏閣に「あかいろ」が使われるのには
こういった理由があります。
(神社と寺は違うのでは?
 と疑問をもたれたかもしれませんね。
 もともとは
 同じ場所に神様仏様は祭られてました。
 今のように分けられたのは
 明治になってからです)。

そうして
「あか・閼伽」と「あかいろ」は
神社仏閣で出会いました。
カンの良いあなたなら
気が付かれたかもしれませんね。

そう!「あかいろ」の赤は
最初「閼伽」という漢字が使われていたのです。
‘神聖なもの’をあらわす言葉としては
同じですからね。

ちなみに
「水のようにつめたい」の‘水’=‘あか’で
‘赤の他人’という言葉ができたようです。

さて
ここからどう
「金魚」につながって(つなげて)いくのか?!

それは次回のお楽しみ。

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2008年12月18日 (木)

Aqua=Red≒金魚?!その1

まずは
親サイトの名前にもなっている
この言葉たちのことから綴ります。

水と赤が同じで金魚も同じかも?!

(「いきなり妙な事を言い始めたなぁ」と思った
そこのアナタ。
いいのですよ。
そう思われても。
ただ
ここでは「こんなこと」も綴りますので
どうぞよろしく)。

改めまして
まず「Aqua Red~水と赤」の関係から。

結論から言いましょう。
この2つの言葉は
同じひとつの言葉「アルガ・argha」から生まれたものなのです。

アルガ(読みは正確に言うと「アルギャ」)は
サンスクリット語。
サンスクリット語は
インドで話されている公用語のひとつです
(日本では「ぼんご・梵語」ともいいますね)。

ヒンディー語や英語が主流になったインドですが
今でも知識階級の人たちは
サンスクリット語を習得し
実際に使われています。

そもそも
この「アルガ」は
「お客様に差し上げる水」という意味だったようです。

「アルガ」という言葉は
ヨーロッパのほうへ伝わり
そして
ラテン語の「アクア・aqua」へと変化します。
アクアマリンは「海の水」
アクエリアスは「みずがめ座」
ご存知の通り
アクアの意味は「水」です。
そして英語のaquaは
ラテン語が語源だそうです
(というか
 そのままで変化ナシ)。

一方で「アルガ」は
「仏前に供える水」という意味で
仏教と共に
日本へ伝えられたようです。
読みは「あか・閼伽」と変化しました。

「あか」は
「お供え物」を意味することもあります。
水をささげる行為自体も
「あか」と言うそうです。
墓石の前の
水鉢などに入れる水も「あか」。
仏に水を供える棚のことは
「あかだな(閼伽棚)」といいます
(吉田兼好作 『徒然草』の第11段に
 「あかだな」が登場します)。

その他
ちょっと意味がダブっている感じですけれど
京都の真如堂(しんにょどう)には
「あかすい(閼伽水)」と呼ばれている井戸が
三重塔のそばにあります。
同じ京都の鞍馬寺にも
「あかい(閼伽井)」という名の井戸があります。

不思議な話は
ここで一息。
次回に続きます。

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