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2008年9月

2008.09.25

それぞれのサイズ。

ちょっとご無沙汰してしまいました。

思いがけず
パソコンを新しくした結果
不慣れなことだらけになりまして。

ようやっと
ひとりでも扱えるようになったところです。

さて
太田美術館での浮世絵展も
今度の日曜日までとなりました。

こじんまりとした
まるで個人宅のような美術館。
初めて実際に外観を見たときには
正直
「何でまた
 こんな小さなところで。
 もっと広い所ですればいいのに」と思いました。

でも中に入ってみると
浮世絵を楽しむには
ちょうどよく感じました。

浮世絵は
他の絵と違って
大きさに制限があります。
和紙の大きさが限られていたせいもあるのですが
版木を使うことが一番の理由でしょう。
版木の材料は
もちろん‘木’です。
木は
乾燥すれば反り返ったりします。
そうならないよう
むやみに大きな版木を作ることはできませんでした。

一番大きな‘大判’などと呼ばれる浮世絵が
一枚だいたい25~26㎝×37~38㎝ぐらい。
B版だとB4ぐらいになるでしょうか。

さらに大きな浮世絵は
これらを2枚・3枚と合わせて
ひとつの作品に仕上げてあります。

『金魚づくし』は
‘中版’と呼ばれるサイズで
だいたい25㎝×18㎝。
B版サイズでいえばB5くらい。

そもそも
ほかの絵画と違って
当時は手にとって楽しんでいたものですから
そんなに大きくないのです。

さすがに展示会場では
手にとって楽しむなんてことはできませんが
他の人たちが
絵を見てコッソリ笑っていたり
連れの人と小声で
あれこれ想像しながら話しているのを
小耳にはさみながらのひとときは
これまた
あのスペースならでは。

ひとりで行っても
いや
ひとりのほうが楽しめる空間かも。

短期間の展示ではありましたが
いろいろな人が
ブログに感想を書かれていることからも
大成功の展示だったと
わたしは感じます。

って
関係者みたいなコメントですね。

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2008.09.18

『金魚づくし』に会いに行きました。

2ヶ月続けての上京です。

目指すは『金魚づくし』。

行きの新幹線の中では
腹ごしらえをし
車窓からの眺めを楽しみ
時々眠り
いつもより到着が早い気がするほど
すでに気分は盛り上がっていました。

新幹線から山手線へ乗り換え
相変わらずな人ごみの中
太田記念美術館へ一直線です。

Blog1_2

指が写り込んでいるのはご愛嬌。
太田記念美術館の入り口です。

ここは
通常‘土足禁止’という
ちょっと珍しい場所です。
下駄箱は木製で古風(カギつき)。
スリッパに履き替えての鑑賞となります。

なので
特に女性の方は
ロングブーツや素足の場合
ちょっと要注意です。

そして
来館者が大勢になると
当然のことながらスリッパの数には限りがあるので
そんなときは「土足でどうぞ」。

かなり‘おおらか’。

わたしは
遠慮せずに土足で。

こじんまりとした館内は
一階と二階に分かれています。
一階の中央には
日本庭園風な‘休み処’が設けられ
(もちろん館内は飲食禁止。)
二階へ通じる階段があります。

一階の入って左手には
‘ロングな床の間’風の畳の間。
ここでは
さすがにスリッパも靴も脱いで鑑賞です。
今回は
太田記念美術館所蔵の
肉筆浮世絵の軸が掛けられていました。

さて
お目当ては『金魚づくし』。
一階を見渡してみたけれど
(見渡せるほどの広さなのです)
見つからず。

写楽も北斎も後回しにして
二階へと急ぎました。

そして
初のご対面です

まず最初

金魚の大きさが
わたしの作品とほぼ同じなのには
驚きました。

それからは・・・
ひとりで熱く盛り上がっていましたよ。
金魚の前に人がいなくなると
すかさず近寄り
穴があきそうになるくらい
目が寄り目になるくらい
まばたきも惜しんで見ていました。

この日は前期の最終日だったので
『さらいとんび』『酒のざしき』『にはかあめんぼう』
『まとい』が展示。

どれも色が鮮やか。

『酒のざしき』の金魚は
(わたしの作品名では『酔いどれ』)
目の据わり具合といい
口のゆがみ加減といい
‘武者絵’を彷彿とさせるような迫力を感じました。

わたしの作品は
まだまだ‘はじけよう’が足りませんね。

(長文になるので
 続きは次回に)

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2008.09.14

美術館へ行きます。

そろそろ
『金魚づくし』に会いに
太田美術館へ行きます。

東京の天気は
どうなのでしょうか?
台風の影響が
あまりないと嬉しいです。

もちろん?!
わたしの金魚たち(酔いどれ&ぢいぢい)も持参。
お江戸で面白い写真が撮れますように

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2008.09.08

『金魚づくし』展示してます。

東京の‘浮世絵 太田美術館’にて
『ベルギーロイヤルコレクション展』が始まりましたね。

先月の予定では
『金魚づくし』が
全期間7点展示ということでしたが
実際に見に行かれた人からの情報によると
『まとい』『さらいとんび』『酒のざしき』『にはかあめんぼう』
以上の4点が
いま展示されているそうです。

あとの作品は
後期に展示されるのか
それとも
来年他の場所での展示になるのか
今のところ判りません。

そんなこともあろうかと(?!)
わたしは
前期・後期両方の展示を見に行くことにしました。
自分の金魚作品『ぢいぢい』と『酔いどれ』を持参して。

展示会場内で撮影はできないでしょうが
せめて
美術館の入り口で
記念撮影してこようと思います。

悪天候にならないことを祈りつつ。

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