それぞれのサイズ。
ちょっとご無沙汰してしまいました。
思いがけず
パソコンを新しくした結果
不慣れなことだらけになりまして。
ようやっと
ひとりでも扱えるようになったところです。
さて
太田美術館での浮世絵展も
今度の日曜日までとなりました。
こじんまりとした
まるで個人宅のような美術館。
初めて実際に外観を見たときには
正直
「何でまた
こんな小さなところで。
もっと広い所ですればいいのに」と思いました。
でも中に入ってみると
浮世絵を楽しむには
ちょうどよく感じました。
浮世絵は
他の絵と違って
大きさに制限があります。
和紙の大きさが限られていたせいもあるのですが
版木を使うことが一番の理由でしょう。
版木の材料は
もちろん‘木’です。
木は
乾燥すれば反り返ったりします。
そうならないよう
むやみに大きな版木を作ることはできませんでした。
一番大きな‘大判’などと呼ばれる浮世絵が
一枚だいたい25~26㎝×37~38㎝ぐらい。
B版だとB4ぐらいになるでしょうか。
さらに大きな浮世絵は
これらを2枚・3枚と合わせて
ひとつの作品に仕上げてあります。
『金魚づくし』は
‘中版’と呼ばれるサイズで
だいたい25㎝×18㎝。
B版サイズでいえばB5くらい。
そもそも
ほかの絵画と違って
当時は手にとって楽しんでいたものですから
そんなに大きくないのです。
さすがに展示会場では
手にとって楽しむなんてことはできませんが
他の人たちが
絵を見てコッソリ笑っていたり
連れの人と小声で
あれこれ想像しながら話しているのを
小耳にはさみながらのひとときは
これまた
あのスペースならでは。
ひとりで行っても
いや
ひとりのほうが楽しめる空間かも。
短期間の展示ではありましたが
いろいろな人が
ブログに感想を書かれていることからも
大成功の展示だったと
わたしは感じます。
って
関係者みたいなコメントですね。
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