絵についての個人的あれこれ
国芳展では
武者絵から擬人絵まで
いろいろ展示されていますが
初日に見た時点で
気になったあれこれを。
(読みずらい作品名が多いけれど
会場では読み仮名ふってあります)。
第1章にある武者絵は
大変オーバーに表現された肉体美に
刺青が並んでいます。
その中のひとつ
『義経と八天狗で弁慶を攻める』の
弁慶。
むさ苦しいかと思いきや
目が案外可愛らしく感じます。
第2章の妖怪系では
『鬼若丸大鯉退治』。
鬼若丸
なかなか勇ましい出で立ちですが
その着物の柄は真逆で
これまた可愛らしい。
まだ子供だものね。
『木曽街道六十九次之内
細久手 堀越大領』の怨霊は
地味〜に怖い。
だから
あまり見ませんでした。
第3章の伊達男
『国芳もやう正札附現金男
梅の由兵衛』には
バックに版木の木目が見えます。
あえての木目
「板目摺」かと。
奥行きを出すための方法ですが
わたしは
素の状態の木目に
かすかに当時の空気を感じる気がして
そっちの意味で好きです。
もうひとつ好きなのが
エンボス。
『仮名手本挑燈蔵
二段目桃井若狭之助
三段目 お軽』の絵にある
ちょうちん顔の二人に注目。
他の絵にもありますので
興味のある方は
いろいろな角度から
さがしてみるのも一興かと。
第4章の
お笑いゾーンでは
上下どちらからでも
顔に見える絵があります。
思わずこちらが横になって
その表情をとらえようとするのですが
なかなか難しいところ。
しかし
この絵の先
金魚とおたまじゃくしのいる
休憩スペースに
これらの絵を(顔を)
思う存分回転させて楽しむことのできる
素敵な仕掛けが用意されています。
遠慮せず回しましょう。
『江州坂本入江の浪士白狐にたぶらかさるゝ図』には
頭に色々なものが・・・。
個人的にキノコが気になります。
『荷宝蔵壁のむだ書』には
通称
「ニャロメ」と呼ばれる猫が。
キリがないので
この辺りで一旦終わり。
以上ざっくり
好き勝手に
ご案内です。
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